なぜか筋トレをして体重が増えた?
ダイエットのために筋トレをしているのに、なぜか体重が増えてはいませんか?
なぜならトレーニングをすると、筋肉量の増加、筋肉内水分量の増加、骨密度の上昇など、良い体の変化でも体重が増えてしまうからです。
今回はダイエット中の筋トレによる体重増加の理由を詳しく解説するとともに、体重よりも見た目や体脂肪率に注目する重要性についてお伝えします。
筋トレで体重より見た目を重視する理由
今回、私が声を大にして言いたいのは、そもそも体重は一つの指標でしかないということです。例えばボディビル大会に出るような大柄な人を「太っている」などと表現しないでしょう。
同じように脂肪ではなく筋肉が付いてきている段階での、体重増加は気にする必要はありません。
体重以上に重視すべきは、除脂肪量です。
体を車に例えてみましょう。除脂肪量が増えるというのは、エンジン(筋肉など)が大きくなり、燃料(カロリー)をより多く消費できるようになるということです。つまり、エンジンが大きくなればなるほど、同じ距離を走るのに必要な燃料(食べ物から摂取するカロリー)をより多く消費するため、燃費(基礎代謝)が良くなります。その結果、使われなかった余分な燃料(体脂肪)が減っていくわけです。
よって除脂肪量が増えることは、自ずと体脂肪が減少することに繋がります。
脂肪と筋肉の比較
1リットルペットボトルをイメージし、これを筋肉と脂肪に置き換えてみましょう。
脂肪を1リットルペットボトルに入れて計算すると重さは約900gになります。同じ重さ(900g)の筋肉を1リットルペットボトルに入れると、筋肉は約0.8リットル入ります。
これらから分かることは、同じ重さの脂肪と筋肉がある場合、脂肪の方が体積が大きいので、重量は同じでも筋肉の方が小さく見えます。
よってこれを実際に人に置き換えると、体脂肪が減り、筋肉が付くと同じ体重でも見た目は痩せていきます。
トレーニングによって体重が増える要因
筋肉量の増加と食事量の増量は体重が増える大きな要因になります。体重増加した原因には主に以下の4つ理由があります。
筋肉量の増加
単純に筋肉が増えたことにより、体重が増加したと考えられます。筋肉は脂肪より密度が高く、同じ体積だと筋肉の方が重くなります。見た目は変化はないが体重が増えたという場合は、筋肉量が増えているかもしれません。
食事量の増量
トレーニングを始めて筋肉量が増えると食事量、つまり摂取カロリーが増えやすくなり、その結果体重が増えることに繋がります。
まず大原則として、
摂取カロリー - 消費カロリー = マイナス → 体重減少
これらの原則を元にすると、トレーニングによって筋肉量が増え、基礎代謝も上がります。すると自然にトレーニングを始めるより前の状態から食事量が増えてしまいます。増えることは問題ないのですが、問題は基礎代謝が上がった以上に摂取カロリーも増えてしまうことです。
これらの問題を解決するには、プロテインや咀嚼量を意識するなどいいでしょう。
トレーニングをする上で、タンパク質を摂ることは必要不可欠。ですが普段の食事で必要分を摂ろうとすると、摂取カロリーが多くなりがち。
そこでプロテインでタンパク質を摂ると、カロリー計算もしやすくなるのでオススメです。
また咀嚼(そしゃく)の回数を増やすことで、食事量が少なくても満腹感を得やすくなります。咀嚼を増やすことは消化をしやすくなるので一石二鳥です。
筋肉が水分を溜めこむ
筋肉が傷ついて回復する過程で、筋肉は一時的に水分を通常より溜めこむ性質があります。
しかし一時的なものなので、急激な体重の増加が起きたときでも慌てずに時間をおいて再計測をすることで、本来の正確な体重が測れるでしょう。
骨に刺激が入り骨密度が上がる
トレーニングによって筋肉に刺激が入ると同時に、骨にも刺激が入り骨密度が上がります。骨が強くなることは健康を維持するために不可欠です。
しかし骨密度が上がっても、大きな体重増加は起きないのでこちらもあまり気にしなくてよいでしょう。
体重だけではなく体脂肪率や見た目などからも成果を判断しよう
これらの理由からダイエットしていても体重は増えてしまうことがあります。そこで、体脂肪率や筋肉量が測れる体重計も比較的安価で販売されているのでオススメです。
体重に固執しすぎず、体重以外の数値も意識することでダイエットを長期的に無理せず続けられるでしょう。
また多くの人にとって見た目を変えることがダイエットの目的であるはずです。体重だけでなく、鏡などを使って自分の体の変化を確認し、健康的なダイエットを楽しみましょう!
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